クラスペディアグロボーサってなかなか聴き慣れない花の名前ですよね。でもその花の姿を見れば誰でも1度はみたことがあるはずです。長い茎の先に黄色く可愛い丸い玉が付いている花です。
お花屋さんよりも、ドライフラワーショップ、雑貨屋さんでよく見かけるような気もします。こんな可愛い花を自宅で栽培できたら素敵ですよね。
今回は、このクラスペディアの栽培とドライフラワー作りについてお話ししていきます。
クラスペディアグロボーサとは
キク科の花でオーストラリア原産の花です。別名はその姿からゴールドスティックと呼ばれます。切花やドライフラワー用に栽培されている品種なので、とてもポピュラーな花と言えます。ホームセンターでも5月前後には苗が出回りますが、私は種からの挑戦です。実際に種まきからやってみると、以外に発芽率が低いように感じました。できるだけ多くの種をまいて、そこで芽がでたものを大切に育てる方がそさそうですよ。
クラスペディアはオーストラリア原産なので。ほどよい日光と乾燥を好む植物です。盛夏以外はよく日のあたる場所、そして水はけのよい土壌で育てましょう。2年目以降も花を咲かせることができる宿根草なので、真夏の直射日光を避けられる場所に植えるとよいでしょう。鉢植えとして育てる場合も、風通しのよい雨のあたらない屋外で育てましょう。
花が咲いたら、好きな長さで摘み取り束ねて吊り下げ式で風通しの良い屋内においておくと簡単にドライフラワーにすることができます。
では、もっと詳しく栽培方法を説明していきますね。
クラスペディアの栽培方法
●クラスペディアの種まき
種は本当小さく、1m程度しかありません。外で種まき作業をしていると風で飛んでしまうこともあるので注意しましょう。
種まきの時期:9月上旬から10月下旬。※寒冷地でるは3月頃。発芽適温が20度前後は必要なので3月に種まきする時には、家庭用でもいいので温室管理するといいでしょう。もちろん、ベランダ栽培をされる場合は、発芽までは暖かい室内でもいいですよ。
●クラスペディアの水やり
乾燥を好み、湿気を嫌うので、生育期の春、開花期の初夏から夏にかけては、土の表面が乾いたら葉にかからないようにして水やりを実行しましょう。
●クラスペディアの肥料
植え付け時に緩効性肥料を加えた後はそれほど肥料は必要ありません。生育期にあたる春から夏場にかけて、薄めた液肥を月1回をめどに与えるだけで十分です。
●クラスペディアの用土
クラスペディアを育てる用土に必要なことは排水性がよいことです。湿気が多いことを嫌うので、園芸用土に適宜腐葉土や鹿沼土を混ぜ込むとよいでしょう。鉢植えの場合は根腐れ防止のために鉢底石を多めに入れておきましょう。
●クラスペディアの病害虫
■病気
クラスペディアは病気に強く、注意すべき病気は特にありません。ただし加湿による根腐れ病や葉の軟腐病には注意しましょう。
■害虫
害虫が付きにくいクラスペディアですが、時にはアブラムシがついたり、バッタの食害を受けることがあるため注意しましょう。
●クラスペディアの植え付け
クラスペディアの株は開花期には20~30cm前後まで広がります。株間は30cmはあけるようにしましょう。クラスペディアは管理をきちんとしていれば、多年草(何年も生育し続け毎年開花する)として栽培できます。条件が悪いと秋から冬にかけて枯れてしまいます。
クラスペディアの増やし方
多年草として栽培が難しいようであれば、開花後にできる種を採取して増やします。 採取した種は発芽適温が20度前後の秋の初めがまきどきになります。
クラスペディアの手入れ
丈夫なクラスペディアはあまり手入れは必要ありません。しかし、花が咲き終わって長く伸びた茎だけが残るので、切りとってしまうといいですね。またクラスペディアの株は、地面から直接葉が円盤のように広がるロゼット状です。株元の地面がじめじめした状態が続くと葉が腐ってしまうこともあるので、古い葉や混み合った葉は摘み取ってしまうようにしましょう。
クラスペディアのドライフラワー作り
秋まきだと6月から7月にかけて開花します。寒地まき(3月頃)だと8月下旬から10月にかけて開花します。
開花したら好みの長さで摘み取ります。何本か束にして風通しの良い室内に吊るしておけば1ケ月ほどでドライフラワーになります。黄色のボンボンのような部分は、黄色の彩をそのまま残してドライフラワーになりますが、長期間がすぎると色あせてきます。
まとめ
オーストラリア原産だけあって、外国のムードのあるクラスペディア。栽培は難しそうだけど、あまり神経質にならず、できる範囲のことでも十分咲かすことはできるでしょう。頑張ってみてくださいね。