ドライフラワーを壊れにくく丈夫にする魔法のグッズがあった
ドライフラワーを作る人にとっても、アレンジメントして楽しむ人にとっても共通する悩みは「乾燥による花びらや葉っぱが割れて壊れてしまうこと」ではないですか?。
せっかく手間暇かけてドライフラワーにした花が、花びらが取れたり割れてしまったり。葉っぱもポロリと落ちることもありますね。
中には、たんぽぽの綿毛のように脆く飛び散ってしまうものも。
本当に悩みの種です。
でも大丈夫。安心してください。
そんな悩みを一発で解消してくれる魔法のグッズがあるんです。
その名も「ネオ・ルシール」という硬化液。
このネオ・ルシールはドライフラワーやアートフラワーの補強や型崩れ防止のために作られた専用の硬化液なんです。
「硬化液」と名前は液体のようですが、実はスプレータイプなので「シューッ」と手軽に吹きかけることができます。
価格は1本890円とお手頃価格で、ネットや手芸店で購入が可能です。
ネオ・ルシール(補強液)の凄いところ
このネオ・ルシールはドライフラワーを補強し丈夫にしてくれるだけではなく、
●湿気や虫から守り、ドライフラワーを長持ちさせてくれる。
●ドライフラワー特有の色あせを防ぎ色彩を長持ちさせてくれる。
といった効果があるようなのです。
メーカーさんはこの効果は解説はしていないのですが、私が実際に使ってみてこの効果を実感しています。
せっかくのドライフラワーですから、長く楽しめた方がいいですよね。
このネオ・ルシール、本当にお薦めです!
反対にネオ・ルシールのデメリットは?
良い点だけの商品はこの世には存在しません。必ずデメリットもあるのです。
もちろんドライフラワーの強い味方「ネオ・ルシール」も例外ではありません。
惜しいことに、「ドライフラワーにテカリが出て、ナチュラルな質感が少し失われてしまう」というデメリットがあるのです。
自然の風合いが好きでドライフラワーにしているのに、テカリが出てしまうと、どこか造花のような印象を受けてしまいます。
ただ、それは私の目が厳しすぎるだけで、言われなければ普通の人は気にならないレベルなのかも知れません。
現物を見てもらう方がわかりやすいですね。この写真をご覧ください。
これはクリスマスローズのドライフラワーです。既にネオ・ルシールを吹きかけたものですが、光を反射して少しテカっているのがわかりますか?
少し拡大してみましょう。
何の加工もしない花びらの質感はこんな感じなので、かなり質感に違いが出るのがわかるかと思います。
補足ですが、このネオ・ルシールは吸い込むと有害であり、科学的な匂いが少し付いてしまいます。
多くのドライフラワーは花のそばで嗅がないと匂いは気になるものではありませんが、このネオ・ルシールの科学的な匂いがしてしまいます。
ネオ・ルシールの代用品になるものが家庭にもあるのです
ネオ・ルシールはドライフラワー専用の硬化液ですが、科学的な匂いや吸い込み時の有害性というデメリットがあることは理解いただいたかと思います。
有害と言っても直ぐに体に害になる毒性がある訳ではないので、気にしなければそれほど大きな問題ではないのですが、そんな硬化液は使いたくないな〜という人もいるかもしれません。
そんな人にこんな朗報です。
ドライフラワーを補強してくれる硬化液の代用品として「ヘヤスプレー」が使えるんです!
壊れやすいドライフラワーを強化する「ネオ・ルシール」が嫌な人に代用品を紹介しましょう。
それはずばり「ヘアスプレー ハードタイプ(無香料)」。
ヘアスプレーのハードタイプは、元々髪の毛を固めてくれる整髪料なので、吹きかけたものを固定し硬化させる働きがあるのです。
しかも髪の毛や頭皮についても無害なものなので安心して使用できます。
しかも無香料。嫌な科学的な匂いがつかないのはいいですね。
で、肝心の硬化度なのですが、残念ながらネオ・ルシールには劣ってしまいます。
しかし、やらないよりはやった方が確実にドライフラワーは強化されるし、湿気からもある程度は守ってくれるのです。
では、テカリなどはどうなんでしょう。気になりますよね。
そこで同じ色合いのクリスマスローズのドライフラワーに、それぞれを吹きかけてみましょう。
左がネオ・ルシールを吹きかけて硬化させたもの。右側がヘアスプレーハードタイプを吹きかけたものです。
明らかにテカリ具合が違いますね。
ネオルシール硬化液はどちらかというと表面をコーティングするといった感じですが、ヘアスプレーはコーティングするというよりも染み込ませる感じで効くようです。
もちろん、無色、無香料なので、ほとんど気にならない自然な仕上がりになり超お薦めです。
私の使っているものは、「ルシードヘアスプレー・スーパーハード0」という整髪料です。
なんか「ルシール」と「ルシード」と名前が似ていますが、偶然です。
この整髪料はネットや薬局、化粧品売場で購入が可能です。
ケースbyケースで硬化剤を使い分けてドライフラワーを楽しみましょう
ドライフラワーの強度をアップさせる秘密兵器を2つご紹介しましたが、それぞれに特徴があり、メリットデメリットもあることが理解いただけたかと思います。皆さんが使われるドライフラワーの種類や飾り方など、ケースbyケースで使い分けたらいいと思います。
私自身、この2つを使い分けながらドライフラワー作りを楽しんでいますよ。
例えば、湿気や日光に晒されるような場所に飾るドライフラワーには「ネオ・ルシール」を。
ケーキやクッキーなどの食べ物の演出に使うような場合はヘアスプレーを使うとかね。
皆さんも、ぜひ両方揃えた上で、使い比べてみてください。