花の栽培を楽しもう

ラ・グラスは意外に栽培が難しかったけどドライフラワー作りに成功

更新日:

ラ・グラスの栽培に挑戦します

ドライフラワーを可愛く演出するドライフラワーの一つ「ラグラス」。今年はこのラグラスを自分でも栽培してみようと種から購入し、挑戦してみました。今回は、この栽培体験を少し報告させていただきますね。

ラグラスって?という方にまずは解説しておきましょう。写真を見れば、「あーあのドライフラワーか〜」と誰でも知っている草ですよ。

※これを刈り取り、そのまま乾燥させても可愛いですし、インクを吸い上げさせて着色してから乾燥させるとこんなに色鮮やかに仕上げることもできるのがラグラスの魅力です。

ラグラスってどんな植物なんでしょう

私は栽培のプロではないので、植物の説明は「趣味の園芸」から引用させていただきますね。

ラグラスは、ふっくらとした丸みのある穂がかわいらしい、1属1種の一年草です。属名のラグラスは「野ウサギのしっぽ」という意味で、和名の意味も「ウサギの尾」、英語名もラビットテール・グラスです。矮性で穂が小さい系統が「バニー・テール」の名前で流通しています。や花壇の植え込みをはじめ、フラワーアレンジにも多く使われます。
草丈40~60cmの高性種と、草丈20~40cmくらいの矮性種があります。高性種は穂の長さが5cmくらい、矮性種は3cmくらいです。葉は明るい緑色でうぶ毛に覆われて柔らかく、こんもりと茂って、大株になると50本くらいの花が立ってきます。
通常は秋にタネをまいて、翌春の春から初夏に開花しますが、早春に室内やフレームを利用してタネをまき、初夏に咲かせることもできます。気温の上がる5月以降にタネをまくと、開花は翌年になります。

無謀にも3月のタネまきから挑戦

通常は、秋の10月頃にまいて翌年の春から初夏にかけて収穫するのが奨励されているようですが、「栽培したい!」と思い立ったのが3月だったため、家庭用のビニールハウス(横60cm×縦50cm×高さ100cm程度の小さなやつですが)での栽培をすることに。いちよ、早春まきも温室なら大丈夫と書いてあったのでいけるだろうと・・・。せっかくなので、他にもドライフラワーで有名な花を栽培してみることに。それはまた別のブログでお話ししますね。

育苗用の小さなトレーに種をまきます。私は種まきは用心してホームセンターで種まき用の土を購入してやるようにしています。普通の土でも大丈夫でしょうが、発芽率がいいのと病気にかかりにくいので安心なんです。

育苗トレーに種まきしてビニールハウスに入れておくとこんな感じで目が出てきます。いろんな種類の花が一斉に芽吹いてきて、とても幸せな気分にひたれる瞬間です。

育苗トレーの弱点は、芽が出てきたらポットかプランター、もしくは直接地植え(庭の地面に植えること)に移植しなければいけないことです。この作業が嫌いな人は、種まき時点でもう直接プランターや地植えでやってしまってもいいですよ。そうする人が逆に多いのだと思います。私は、この作業がこの上もなく大好きなので毎年こんな感じでいろんな植物を栽培しています。

で、肝心のラグラスの苗がこれです。ポットに植え替えしています。細長くて、知らない人が見たら雑草?って思うような草ですね。

このままポットで育苗(苗を育てること)して、ある程度大きくなったらプランターなど、もっと多くの土があるものに植え替えます。本当にめんどくさがりの人にとっては面倒な作業ですよね(笑)。

ラグラスを植木鉢に植えてみた

今年は初めての栽培だったので、植木鉢に植えて見ました。苗自体は実は沢山できてしまいポットで20個ほど出来たので、残りは小さいながら自宅の花壇に植えておきました。※余談ですが、この花壇に植えた苗は家族が雑草だと思い引っこ抜いてしまいました(涙)。これ実話です。気をつけましょう。

そして、ラグラスの尾っぽが出来たのがこれです。今年は、長梅雨と豪雨に見舞われて、しかも日照不足も重なり、どの花も花付きが悪く、根腐れや病気で枯れてしまったのですが、ラグラスはそれでも少し実を付けてくれました。

プランターにも少し植えていたのですが、こちらは水捌けが悪かったのか、全然元気がなく、ほとんど実を付けないまま枯れてしまいました。

ラグラスを収穫してドライフラワーに加工してみた

それでも、何本かは収穫できたので、早速、ぶら下げ式の自然乾燥と、シリカゲル式とを試してみることに。ちょうど同じ収穫時期になったニゲラの花や千日紅もドライフラワーに加工します。※ニゲラは本当は花ではなくて実がなった状態をドライフラワーにするのが主流みたいです。実際に花をドライフラワーにしたらボロボロに花が崩れて失敗しました。

お店で売っているラグラスは、茎がとても長く、無駄な葉っぱがついていないのですが、私が今回収穫したのは丈が短く、しかも葉っぱがうまく取れなくてちょっと不細工です。もっと生育がよければよかったのですが。まあ、何事も挑戦です。来年は絶対成功してみせます。

ラグラスのドライフラワーの完成です

ラグラスを初めて自分で栽培し、ドライフラワーに加工してみたわけですが、その期間は、

●種まき→3月下旬

●刈り取り収穫→7月中旬

●ドライフラワー完成→7月下旬

約5ケ月ほどかかったことになります。え〜そんなにかかるの〜と驚かないでください。普通の花の栽培でも種まきから花を咲かせるのにはそれぐらいかかるものです。それをいろんな花でいろんな季節で繰り返すことで季節を感じながら自然を楽しむことができるんです。

考えてもみてください。ドライフラワーを買ってきて飾るだけなら一瞬です。でも自分で種まきからやると、なんと5ケ月もの間、栽培や加工など楽しめちゃうんですよ。無茶苦茶コストパフォーマンスいいです。種は1粒10円ぐらいかな?土代なんかの費用も確かにかかりますが、知れていますよ。

そして、完成したものがこちら。ちょっときれいに見せるために百均で袋とシール、そして保存用にシリカゲルの小袋を入れてみました。

なんかこうしてみるとお店にあるのと変わりないですよね(笑)

こんな風に、自作のアレンジメントと一緒に撮るとちょっと映える感じです(笑)。自画自賛ですね。

まとめ

今回栽培から挑戦してみましたが、1つの種から50本ぐらい実がつくほどには育てられなかったのですが、自分でも十分できることがわかりました。皆さんのご自宅に植木鉢やプランターがあれば十分挑戦できますよ。もしマンションのベランダしかなくても、日が当たる時間さえあるなら(全くの日陰だとむずかしい)大丈夫です。ネットでラグラスの種は購入できますからぜひ挑戦してみて欲しいです。

また、ドライフラワーに加工する方法としては、ぶら下げて自然乾燥させるよりもやはりシリカゲルで乾燥させた方が、薄いグリーンの色合いも残り、ラグラス特有のふさふさした毛並みの質感も残ってよかったと思います。シリカゲルはやはり最高ですね。

種まきから始めて、ドライフラワー加工まで5ケ月間かかりましたが、十分楽しめた5ケ月でした。

-花の栽培を楽しもう

Copyright© 花の栽培から楽しむドライフラワー作り , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.