野山の草花の一つ「ミゾソバ」のドライフラワー作りに挑戦してみよう。
久々のブログ投稿です。しばらく更新をお休みしている間に、季節は夏から秋に。そして冬を迎えてしまいました。今日は、過ぎ去ってしまった秋の間に挑戦していた「ミゾソバ」の花のドライフラワーについてお話しさせていただきます。
ミゾソバってどんな花?
皆さん、ミゾソバってどんな野草なのかご存知ですか?「溝の側=ミゾソバ」と名前の通り、田舎暮らしなら、極々普通にその辺の水辺に生えているのをよく見かけるのですが、都心だと逆に発見することが難しい植物なのかもしれません。田舎では、田んぼの溝あたりに生える雑草として除草されてしまうことが多いのですが、それぐらい、水辺のいろんなところに生えて、たくさん生茂るため厄介者として見られる少し可哀想な小花なんです。
私も今まで、雑草としてしか見ていなかったのですが、ドライフラワーを作るようになってから、自然の中で咲いている小花を観察する習慣がついたことで改めてこのミゾソバにも注目した訳です。今まで花として見ていなかったミゾソバのような花も、よく見たらとても可愛くて、きれいなピンク色をしていることに驚きです。
早速、近くの田んぼの溝に生えていたミゾソバの花を摘み、シリカゲルに埋めてドライフラワー作りに挑戦です。
今まで、この花でドライフラワーを作った人ははたしているのでしょうか?私ぐらいしか居ないような気もしますが・・・
ドライフラワーの弱点というか限界があって、どうやら葉緑素の緑色を残すことができないようです。葉もドライフラワーにしようとすると、茶色く変色して、なんか枯れた雑草みたいになって鑑賞に耐えません。ですから、緑色の葉を摘み取り、花だけにしてドライフラワーにしてみます。
ミゾソバの花は全く別物の花に生まれ変わるのです。
ミゾソバの花をドライフラワーにしてみたら驚きの結果に。全く違う花のような素晴らしい出来なんです。派手ではないけど、とても純朴で懐かしい、ひなびた感じが素敵な花に生まれ変わります。私は派手で豪華な花よりもこのようなドライフラワーが好きなんです。
それでは皆さんにその写真をお見せしましょう。
いかがですか?ひなびた美しさがあり、でも主役にはならず、大振りの花を引き立てる脇役としての役目を負ってくれるそんな花に見えます。花や蕾がポロポロと取れてしまったりすることもなく、とても良い感じです。意外に小さな葉はその緑色を残してくれてもいます(時間と共に茶色くなってくるでしょうが)。
自然の野花をドライフラワーにすることの喜び
今、花屋さんにいけば季節を問わずいつでも欲しい花が手に入る時代です。ひまわりだって冬に手に入るんですから四季も何もあったものではありません。でも、例えばこの「ミゾソバ」のような野花は、その季節の本の短い期間しか見かけることができない花です。ドクダミの花や、たんぽぽ、ほとけのざ、絶対に花屋さんで取り扱わない、四季を感じさせてくれる花はまだまだたくさんあります。そしてその花を、少しでも長く楽しみ、手元に置いておくためのドライフラワー作り。皆さんも挑戦して見てはいかがですか?もちろんドライフラワーにできない花もたくさんあります。失敗も楽しむつもりでやればいいのです。ドライフラワーにできるかな〜?!って、出来上がりを想像しながら吊り下げたりシリカゲルに埋めていくその過程を楽しむのです。
ドライフラワーに挑戦することで花を何度も楽しめる
私は種から栽培して花を咲かせ、その花を摘み取りドライフラワーにすることが楽しくて仕方ありません。さすがに野山の野花は栽培してみようとは思いませんが、田畑の畦道や山道で花を散策するのは楽しいものです。そしてそれを摘み取る楽しみ、持ち帰りドライフラワーに加工する楽しみ、最後に飾ったりプレゼントにする楽しみ。何度でも楽しめるんです。
その喜びを知ってしまったら、きっと花を活けて、それで終わらせるのはもったいないと感じるようになりますよ。例えは悪いかもしれませんが、ティーパックでまだ紅茶が入れられるのに、1杯しか紅茶を作らないのと一緒です(笑)。
ぜひぜひ皆さんも挑戦して見てくださいね。